節約筋トレ愛好家日記

早期リタイア目指して配当金生活のため節約。

サラリーマンとして地道に働くことは大事

Kintore40です。

 

   

 

気が付けば4月もあと9日で終わりですね。
あっという間の4月でした。
FPの勉強はテキスト1回だけ読んだものの、通勤の合間にウェブ問題集をやっていますが、今のところ正答率40%です。
今月、副業をほとんど行っていなくて先月よりも時間があるはずなのですが、それどころではないような状態で、と言い訳です。
GW、子は塾と部活なので、この間にひっそりと勉強しようと思っています。

 

住宅ローンの審査に通らなかったプロブロガーさんの話題

ツィッターで、「住宅ローン審査に通らなかったプロブロガー」の話題がリツイートで回ってきました。

法人契約の際の与信審査も業務の一環なので、ここは与信の勉強がてら「どのような人がおちたのか」を見てきました。
某ブロガーさんをよく存じ上げなかったのですが、ブログやツィッターを拝読すると属性は下記のとおりでした。若干ぼかしています。

 

1 法人設立(設立後3年か4年くらい)
2 法人の年商は本人の申告が正しいなら5000万円から1億くらい
3 従業員数は2人(自分と奥さま)。
4 代表取締役は、土地(あれは土地とは呼べない)建物所有なし、賃貸(公営)住まい
5 役員報酬は月84万円くらい
6 本人によると預貯金はあるようだが、実態は不明。仮想通貨は沢山保有している。
7 無借金経営っぽい

8 法定福利費は計上しているっぽい

(ようには法人として厚生年金、健康保険にちゃんと加入しているかどうか。意外と零細企業は加入していないことが多い。ここは法律上強制加入なのですが・・・)


対象となる法人の決算書などを見ていないので詳細なコメントはできないのですが、1~4でざっくり「法人としては契約できないな」というのが率直な感想です。
理由は簡単、「貸し倒れを起こした時に取れるものがないから」です。

 

顔と名前が売れていて、現金があればよいというものではない個人の与信

個人の与信を見ても、1、3、4、6あたりで難しいですね。
●能人の方々はローン審査が下りないため一括で住宅を購入して、マスコミから「数億の家を一括購入!」と書かれたりするのですが、それと同じ理由です。顔と名前が売れていて、現金があればよいというものでもないのです。

最近は、某財閥系企業のシステム担当から、与信はAIでざっくり審査をし、最後は人が確認すると聞いています。今の日本の審査基準だと、AIでも落ちるでしょうね。

現在の働き方改革で、今後変わってくる可能性は高いですが、現状ではこういう感じです。

 

債権を回収することって大変なのですよ。「預貯金を差し押さえればよいのではないか?」という意見も出てきそうですが、国税庁ならともかく、「差し押さえるだけの資産がある銀行口座」を特定するのは難しいのです。

また貸し倒れ後の税務会計処理だのなんだのの手間を考えると、「貸した後のことを考えると、貸す前になんとかする」の方が手間がかからずに済みます。

  

審査に落ちたご本人を非難する気持ちは毛頭ありませんが、余りにも楽観的で間違った意見がSNSで出回っていたのでちょっと書いてみました。

 

地道に働くことは大事なことです

さらに付け加えるなら、日本において「自営業で仮想通貨を現金に転化していない仮想通貨で億り人」など、「資産がある」「与信がある」とは言えません。「勤続年数が長いサラリーマンで仮想通貨を現金に転化していない仮想通貨で億り人」なら話は別です。「資産がある」とはいえませんが、「与信」はあります。

ネットでは、サラリーマンで地道に働くことを馬鹿にするような風潮がありますが、そうではありません。とても大切なことなのです。足元が固まっているからこそ、レバレッジをかけて、守りだけではなく攻める生き方もできるのです。

 

個人のブログなのでリンクは貼りませんが、アメブロで「総合商社の与信管理のいろは」について書いていらっしゃる方がいます。
数年前から更新されていないのが残念ですが、今でも使える手法が掲載されています。なかなか面白いので「法人の与信」についてご興味のある方はどうぞ。